妊娠や生理と口臭と関係は??口臭の主な原因と対策方法もわかる!

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口臭原因

「自分の口臭が気になる…」「口臭をなくすにはどうしたらいい…?」

最近は、スメハラ(スメルハラスメント:体臭や口臭といったニオイによって周囲に不快感を与えてしまうこと)なんて言葉もでてきて、男女問わず、お口のにおいに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、デリケートな口臭の問題について、その原因を解説していきます。なかには妊娠や生理といった女性特有の理由もあるので、気になる方は要チェックです。

対策についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事の目次

1.女性ホルモンと口臭の関係は?生理前後や妊娠中は口臭が発生しやすい?

女性は、ホルモンバランスが不安定になりやすく、そのホルモンバランスの変化によって、口臭が発生する場合があります。

では、どのような時に口臭が出やすくなるのでしょうか?

1-1.生理と口臭の関係は?

生理前から生理中にかけてエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌が減少します。ホルモンの分泌にあわせて唾液の分泌も減ってしまうため、お口が乾きやすくなり、口臭が発生してしまうことがあります。

また、イライラしやすい、疲れやすい、眠れないといった月経前症候群(PMS)によって、免疫力や抵抗力が低下してしまうことで、お口の中の細菌が増殖しやすくなることもあります。

1-2.妊婦さんは要注意?妊娠中に発生しやすい口臭の原因は?

妊娠中はホルモンバランスの変化が、唾液にまで影響してきます。唾液は分泌量が減少し、お口の中が乾きやすくなるだけでなく、アルカリ性の唾液が黄体ホルモンの分泌によって酸性へと変化します。

唾液が酸性に変化していくと、口腔内の粘つきが増したり、食べかすがたまりやすくなったりします。
また、つわりによる胃酸の逆流や食事回数の増加による磨き残しなどが原因で虫歯になりやすい状態になります。お口の中の食べかすや虫歯が原因で口臭が発生することがあります。

ほかにも、歯磨き粉や歯ブラシをお口に入れるのがつらいなどの理由から十分にお口のケアができないことや妊娠によるホルモンを好む細菌が増えることで歯茎の腫れや出血が起こり、歯肉炎や歯周病といったお口トラブルが口臭の原因となることもあります。

1-3.閉経前後も口臭と関係がある?

女性ホルモンのバランスは閉経前後の更年期にも変化していきます。女性ホルモンが急激に減少すると、自律神経の乱れから細菌の繁殖を抑える作用のある唾液の分泌も減少します。その結果として、口臭が発生してしまうことがあります。

また、加齢により免疫力が低下し、病気になりやすくなることから、病気が原因で口臭が強くなる場合もあります。

2.そもそも口臭が発生してしまう原因は?

口臭は、大きく4つの種類に分けられます。原因の多くは、お口の中にあると考えられていますが、お口以外にもにおいの元となる原因が潜んでいることがあります。

口臭 原因

2-1.生理的口臭

起床直後や空腹、緊張したときなどに起こる口臭を生理的口臭といいます。唾液の分泌が減少し、お口の中で細菌が増殖してしまうことが原因で、誰にでも起こりうるものになります。

また、ストレスや不安が強くなることが原因で唾液の分泌量が減ってしまうことも、口臭の発生につながります。

お口のにおいを減少には、唾液の分泌量を増やすことが大切になるため、食事や歯磨きなどが有効とされています。

2-2.病的口臭

病気が原因で引き起こる口臭は、病的口臭と呼ばれます。こちらの口臭は、歯周病や虫歯、歯垢や歯石、舌苔などのお口の中だけでなく、糖尿病や肝臓病など、身体の病気が原因になることもあります。
病的口臭は、原因となっている病気を治療し、改善することで症状を軽減することができます。

2-3.外因的口臭

ニンニクやアルコール、たばこなどの、飲食や嗜好品による口臭を外因的口臭といいます。この口臭は、一時的なものと考えられており、時間の経過とともに気にならなくなることが多いです。

2-4.心理的口臭

心理的口臭とは、実際は口臭が発生していないのに、自分の口臭で他人に迷惑をかけていると思い込んでしまう状態をいいます。
ストレスや不安といった精神的なことが原因になることが多く、歯医者さんなどで「口臭に問題ない」と診断されても、自分自身の口臭を感じてしまうこともあります。そのような場合は、「口臭恐怖症」として別の科の診察なども視野に入ります。

3.口臭の対策方法

口臭は自分が気になってしまったり、周りに臭ってしまうことに不安を覚えたりしてしまうため、しっかりと対策することが大切です。
そこで、自分でできる口臭のケア方法をご紹介します。「歯磨きを念入りにしているのにまだ口臭が気になる…」といった方も、ぜひ一度試してみてくださいね。

3-1.舌を磨いて舌苔を除去

舌苔は、食べかすや細菌など舌に付着した汚れのことです。舌苔は口臭を引き起こす原因にもなります。通常は薄く白い程度の付着ですが、舌が白っぽくなっている、または白っぽい苔状のかたまりがあるといった場合は取り除くようにしましょう。

ケアの方法としては、1日1回を目安に鏡を見ながら舌の奥から手前へとやさしくブラッシングを行いましょう。

口臭 原因

3-2.歯磨きと合わせて歯間ブラシやデンタルフロスの使用

歯と歯肉の間に溜まる歯垢(プラーク)は、歯肉炎や歯周病といったお口トラブルの元となり、結果として口臭の発生原因になってしまうことがあります。歯と歯の間は、歯間ブラシやデンタルフロスといったケア用品を用いることで、清潔に保ちやすくなり口臭が出るのを抑えることができます。歯ブラシでは磨くことが難しい部分の汚れも除去できるため、歯磨きのタイミングで行うとよいでしょう。

3-3.規則正しい生活を送る

口臭を抑えるためには、唾液の分泌を促すことが重要です。そのため、朝食を抜かない、暴飲暴食で胃に負担をかけない、ストレスを溜めない、睡眠をしっかりとるなどして規則正しい生活を心がけることも大切になります。

また、半年に1回程度を目安に歯医者さんに通い、歯石を取り除いてもらうことも、お口の中が清潔に保たれるため、口臭を抑えることに役立ちます。

4.まとめ

いかがでしたか?ひとくちに口臭と言っても、その要因はさまざまです。ちょっとした口内環境の変化や、また女性特有の身体的な問題からでも、口臭が引き起こされてしまうことがあります。まずは原因をしっかりと理解したうえで対策をとり、口臭の改善につなげていきましょう。

 

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監修医

貝塚 浩二先生

コージ歯科 院長

経歴

1980年 岐阜歯科大学 卒業
1980年~ (医)友歯会ユー歯科~ 箱根、横浜、青山、身延の診療所 勤務
1985年 コージ歯科 開業
1996年~2002年 日本大学松戸歯学部生化学教室 研究生
歯学博士号 取得
2014年 昭和大学 客員講師
現在に至る

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